【双極性障害】「気分の波」があっても大丈夫。安定して仕事を続けるための5つの工夫と伝え方
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【双極性障害】「気分の波」があっても大丈夫。安定して仕事を続けるための5つの工夫と伝え方

この記事でわかること
  • 心身が限界の時に、勢いで辞めて後悔しないための、円満退職に向けた4つの具体的なステップがわかります。
  • 上司に退職の意思を伝える際の、具体的な会話の例文と、伝えるべきではないNGワードがわかります。
  • あなたの状況を客観的に証明し、円満退職の強い味方となる「診断書」の重要性と活用法がわかります。

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大阪・阿倍野エリアで、双極性障害の「気分の波」に振り回され、仕事がなかなか続けられずに悩んでいませんか?この記事では、躁状態・うつ状態それぞれの波に合わせた具体的な働き方の工夫と、職場に理解を求める際の伝え方のコツを、LUMO+が解説します。

はじめに:「また、迷惑をかけてしまう…」気分の波と、仕事への絶望感

躁状態の時は、自信に満ち溢れ、寝る間も惜しんで仕事に没頭する。 しかし、その反動でうつ状態に陥ると、ベッドから起き上がれず、会社に行くことさえできなくなる。

そんな、自分ではコントロールできない「気分の波」に翻弄され、「仕事が続かない」「周りに迷惑ばかりかけてしまう」と、深く悩んでいませんか?

双極性障害(躁うつ病)と共に働くことは、決して簡単なことではありません。しかし、病気の特性を正しく理解し、あなたに合った工夫と周りのサポートがあれば、安定して、あなたらしく働き続けることは十分に可能です。

この記事が、そのための具体的な道しるべとなることを願っています。

「躁」と「うつ」、仕事への影響は真逆?それぞれの注意点

双極性障害の「波」は、仕事のパフォーマンスに正反対の影響を与えます。それぞれの状態の特徴と、注意すべき点を理解しておくことが、セルフマネジメントの第一歩です。

  • 躁状態(軽躁状態)の時
    • 特徴: 気分が高揚し、エネルギッシュになる。アイデアが次々浮かぶ。睡眠時間が短くても平気になる。自信過剰になる。
    • 仕事への影響: 残業も厭わず仕事に没頭する。大きなプロジェクトを立ち上げようとする。饒舌になり、周りを巻き込む。
    • 注意点: 集中力が散漫になり、ケアレスミスが増える。現実的でない計画を立ててしまう。後先考えずに発言・行動し、人間関係のトラブルを招く。浪費が増える。
  • うつ状態の時
    • 特徴: 気分が落ち込み、何もする気が起きなくなる。集中力・思考力が低下する。眠れない、または過眠になる。食欲がなくなる、または過食になる。
    • 仕事への影響: 朝起きられず、遅刻や欠勤が増える。仕事の能率が極端に落ちる。簡単な判断もできなくなる。人とのコミュニケーションを避ける。
    • 注意点: 自分を過剰に責め、悲観的になる。重大な決断(退職など)を衝動的にしてしまう。

気分の波を乗りこなす!安定して働くための5つの工夫

気分の波そのものを完全になくすことは難しいですが、その波に「乗りこなす」ための工夫はできます。

  1. 生活リズムの「徹底的な」維持 睡眠時間、食事の時間、起床・就寝時間を、毎日できる限り一定に保つことが、波を安定させるための最も重要な土台です。特に睡眠不足は躁転の引き金になりやすいので注意が必要です。
  2. 自分の「波のサイン」を知る 「いつもよりお喋りになる(躁のサイン)」「朝、布団から出るのが億劫になる(うつのサイン)」など、自分の気分の変化の初期サインを把握しておきましょう。アプリや手帳で、日々の気分や睡眠時間を記録するのも有効です。
  3. 「好調な時」こそ、ブレーキを意識する 躁状態の時は、「自分は何でもできる」と感じがちですが、ここで無理をすると、後のうつ状態の落ち込みが激しくなります。意識的に休息を取り、大きな決断を避け、仕事量をセーブする勇気が大切です。
  4. 「不調な時」に備えた、タスク管理術 うつ状態の時は、複雑な仕事はできません。「調子の良い時に、面倒なタスクを少しでも進めておく」「タスクを極限まで細分化し、一つできたらOKとする」など、不調な時の自分を助けるための工夫を、普段から取り入れておきましょう。
  5. 信頼できる相談相手を持つ 主治医はもちろん、家族、友人、あるいはLUMO+のような支援機関のスタッフなど、自分の状態を正直に話せる相手を持つことが、孤立を防ぎ、安定に繋がります。

【例文あり】職場への「伝え方」:理解と配慮を得るために

病気のことを職場に伝えるかどうか(カミングアウト)は、非常にデリケートな問題です。しかし、もし安定して働くために配慮が必要な場合は、正直に伝えることが、結果的にあなたを守ることになります。

【上司への伝え方 例文】 「ご相談があるのですが、実は私は双極性障害という診断を受けており、現在通院治療中です。この病気は、気分の波があり、体調によってはパフォーマンスが落ちてしまうことがあります。特に、睡眠不足が続くと不調になりやすいため、できる限り残業を控えるなどのご配慮をいただけますと大変助かります。もちろん、体調管理には最大限努め、業務に支障が出ないよう精一杯努めますので、ご理解いただけますと幸いです。」

【ポイント】

  • 病名を伝えるかどうかは慎重に: 診断名を伝えることに抵抗がある場合は、「持病により、気分の波があります」といった表現でも構いません。
  • 具体的な影響と、必要な配慮を伝える: 「波がある」だけでなく、「その結果どうなる可能性があるか」「だから、何をしてほしいか」を具体的に伝えましょう。
  • 自己管理への意欲を示す: 「自分でも努力している」という姿勢を見せることが、相手の安心感と協力に繋がります。

LUMO+は、あなたの「安定した働き方」をデザインする場所

気分の波と付き合いながら、自分に合った働き方を見つけ、それを継続していく。その道のりは、一人では険しいかもしれません。大阪阿倍野の就労移行支援事業所LUMO+は、あなたの「安定」を、専門的な知識と経験でサポートします。

  • 「疾病理解」プログラム 双極性障害という病気について正しく理解し、自分の波のパターンやサインを知るためのプログラムを提供します。自己理解が、セルフマネジメントの第一歩です。
  • 個別支援計画による、働き方のデザイン あなたの特性や希望、体力レベルに合わせて、「どんな職種が向いているか」「どんな配慮が必要か」「どんな働き方なら続けられそうか」といった、あなただけの「働き方の設計図」を、専門スタッフと一緒に作成します。
  • 就職後の「定着支援」 就職してからも、定期的な面談などを通じて、あなたの状態を継続的にサポート。「ちょっと調子が悪いかも…」という初期サインを早期にキャッチし、企業とも連携しながら、再発・離職を防ぎます。

まとめ:大阪阿倍野で、「波」と共に生きる働き方を見つけよう

双極性障害の気分の波は、あなたの個性の一部です。 その波に抗い、無理やり平らにしようとするのではなく、サーフィンのように、その波をうまく乗りこなす術を身につけること。

それが、あなたがあなたらしく、安定して働き続けるための鍵です。

就労移行支援施設LUMO+は、大阪の天王寺駅からも近い阿倍野にあります。 私たちは、ココロと身体の健康に最大限配慮しながら、あなたが気分の波という名のサーフボードを乗りこなせるようになるまで、最高のコーチとして伴走します。

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