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話を組み立てられないのは病気?原因を解説

「言いたいことが頭に浮かんでいるのにうまく話を組み立てられない」このような人の中には、発達特性や精神的な要因が背景にあるケースも少なくありません。

本記事では、話をうまく組み立てられない原因として考えられる場面緘黙の特徴と、改善に向けた対応策について解説します。

話を組み立てられない原因|場面緘黙

話を組み立てられない原因の一つに、場面緘黙(ばめんかんもく)が考えられます。場面緘黙とは、特定の場面において言葉が出てこなくなる症状を指し、精神的な緊張や不安によって引き起こされると考えられています。

例えば、自宅では問題なく話せるのに、学校や職場では急に口数が極端に減る、話しかけられても返事ができない、といった状態が続く場合には場面緘黙の可能性があります。本人は話したいと思っていても、意志とは関係なく言葉が出せなくなるのが特徴です。また、話せないことに加え、身体がこわばって動きづらくなる「緘動(かんどう)」の症状を伴うケースもあります。

場面緘黙は子どもに多く見られる症状ですが、診断を受けずに成長すると大人になってからも言葉の出にくさに悩むことがあります。特に、コミュニケーションへの不安が強い人ほど症状が長引く傾向です。本人の意思や性格だけの問題と捉えず、早めに専門機関での相談を検討することが大切です。

場面緘黙の改善方法

場面緘黙を改善するには、自分の症状が出やすい状況を整理し、無理のない範囲で少しずつ対応の幅を広げていくことが大切です。まずは、どのような場面で話せるか、あるいは話しづらいかを振り返り、場所や相手、状況ごとに「話せる」「努力すれば話せる」「話すのが難しい」の3段階に分けてみましょう。そのうえで、比較的話しやすい場面から一歩ずつ取り組む「スモールステップ」の考え方を取り入れると、段階的な改善が期待できます。

また、職場や学校などで困りごとがある場合には、口頭で話すのが難しくても、メールやメモなどを活用して、自分の困りごとや必要な配慮を伝える方法があります。例えば「指示は書面でお願いしたい」「会話の代わりにチャットを使いたい」など、自分が働きやすくなる工夫を具体的に伝えることが効果的です。

さらに、「合理的配慮」という考え方を知っておくと、支援を求めやすくなります。合理的配慮とは、障がいのある人が不利にならないように、環境や対応を調整することです。例えば、場面緘黙の人には「会話を文字で行う」「静かな作業環境を整える」といった配慮が有効です。

自分に合ったやり方を見つけて、無理のない範囲で生活や仕事に活かしていくことが改善の第一歩となります。

まとめ

話を組み立てられない背景には、単なる性格や努力不足では説明できない要因が潜んでいることもあります。場面緘黙のように、精神的な不安から言葉が出づらくなる状態は、適切な対応を知ることで少しずつ改善が見込めます。困りごとを抱えている方は一人で抱え込まず、支援機関の活用や周囲への理解を得る工夫を検討してみましょう。

LUMO+は、ひとりひとりの「できるを増やす」をテーマにした就労支援施設です。就職に役立つ実用的なスキルから、メンタルを含めた体調管理方法まで学べるプログラムを通してできることを増やし、自分らしく働ける状態に導きます。また、障がいに理解のある職場で働く機会も提供しています。お気軽にお問い合わせください。

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