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アスペルガー(ASD)・ADHDの人のあるあるを紹介

アスペルガー(ASD)やADHD(注意欠如・多動症)の人は、他者とのコミュニケーションや行動面において特徴的な傾向を示すことが少なくありません。本人にとっては自然な行動でも、周囲との違いから誤解されやすくなることもあります。
本記事では、アスペルガーとADHD、それぞれに見られる「あるある」を紹介します。
目次
アスペルガー(ASD)の人のあるある3選
アスペルガー(ASD)の人は、周囲とのコミュニケーションや日常生活の中で独特の傾向が見られることがあります。特に対人関係や興味の持ち方、生活習慣において顕著な特徴が現れることが多いです。
ここでは、アスペルガー(ASD)の人のあるあるを3つ紹介します。
言葉をそのまま受け取ってしまい誤解されやすい
アスペルガーの人は、話し手の意図を読み取るのが難しい場合があります。そのため、会話の中で言葉の裏にある感情や比喩的な表現を受け流すのではなく、文字どおりに解釈してしまうことがあります。
例えば、冗談で言われたことを真剣に受け止めたり、軽い皮肉に対して真面目に反応したりする場面が見られます。本人は相手に対して失礼な態度を取っているつもりはなく、むしろ丁寧に受け答えをしているつもりなのです。
しかし、周囲からは「空気が読めない」と誤解されることもあります。言葉を正確に理解しようとする姿勢は、裏返せば誠実さの表れとも言えるでしょう。
興味のあることには驚くほど詳しくなる
アスペルガーの人は、自分が強く関心を持った対象に対して、極めて深く掘り下げる傾向があります。関心のある分野に触れたとき、その集中力と探究心は非常に強く、一般の人があまり気づかない細部まで知識を吸収し続けられるのです。
例えば、鉄道ファンであれば全国のダイヤや車両形式まで暗記していることがあり、生物に興味があれば特定の動物の行動パターンや生息地について専門家並みに語ることもあります。
周囲からは「なぜそこまで詳しいのか」と驚かれることがありますが、本人にとっては自然な行動であり、知的好奇心の強さが表れている結果です。興味を深める力は、得意分野を持つうえでの大きな武器になります。
小さなこだわりが生活リズムを支えている
アスペルガーの人は、日常生活の中で自分なりのルールや順序を大切にすることがあります。些細に思えることでも、自分にとっては欠かせない要素となっているケースが多いのです。
例えば、食事の順番を毎回同じにする、机の上の物の位置を常に決めておく、帰宅後の行動手順を崩さないなど、日々の生活におけるパターンに強いこだわりがあります。これらの行動は単なる習慣ではなく、心を落ち着けるための手段になっています。
ADHDの人のあるある2選
ADHD(注意欠如・多動症)の人には、日常生活や職場で特有の行動パターンが見られることがあります。人間関係や行動面において、周囲とズレが生じやすい場面があるのが特徴です。ここでは、ADHDの人のあるあるを2つ紹介します。
思ったことをすぐ言ってしまい人間関係に支障が出ることがある
ADHDの人は、衝動的に言動が出やすい傾向があります。そのため、頭に浮かんだ言葉を考える前に口に出してしまい、相手を驚かせたり傷つけてしまったりする場面があります。また、話を最後まで聞く前に反応してしまうこともあり、誤解やすれ違いが生まれやすくなってしまうのです。
例えば、同僚の話の途中で自分の意見を被せてしまったり、冗談のつもりで言ったことが真剣に受け取られてしまうことがあります。さらに、不注意や先延ばしの傾向によって約束や連絡を忘れてしまい、信頼関係が築きにくくなることもあるでしょう。
落ち着かずじっとしていられないことが多い
ADHDの多動性は、身体の動きを抑えることが難しいという特徴として現れます。落ち着いて座っている場面でも無意識に足を動かしたり、椅子から立ち上がってしまったりすることがあります。じっとした姿勢を維持することが苦痛に感じられ、会議や授業など、静かに過ごす時間が長くなると集中力が途切れやすくなってしまうのです。
衝動性の強さから、思い立った瞬間に行動に移してしまうため、場の空気と噛み合わないと感じられることもあります。本人にとっては自然な反応でも、周囲とのギャップが目立ちやすくなる場面です。
まとめ
アスペルガー(ASD)やADHDの人には、それぞれに特有の感じ方や行動のパターンがあります。周囲から見て不思議に映る場面もありますが、その多くは特性に基づいた自然な反応です。言動の背景にある特性を理解することで、互いの違いを受け入れやすくなり、関係性もより良いものに近づきます。
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